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boat gameの楽しさと基本戦略」
原田 佐敏
 アイナメ、ベッコウゾイのボートゲームの老舗といえば「松島シーネット」です。
この
3年間、片道400kmの高速道路を突っ走って通い続ております。

2001/7TV「ワンデイドリームス」の撮影がきっかけで「根魚病」が始まりました。
当時はまだ「かなめ丸」だったような


映像はマゴチ中心でしたが、ボートゲームのアイナメ、ベッコウも釣れその「粘り腰?」に、すっかり魅了されてしまったワケです。
 
 

当時の使用ロッドはボートシーバス専用の「ベイマチック」でしたが、ナニか足りない。 ちょっぴり不満。
ライトゲームとして楽しさは存分に味わいましたが
40cmを越えると手強く侮れないと実感したのでした。

 
モアパワーで「エッジのフリピングロッド」や「フレイムのスピニング」を試してみましたがそれでもイマイチ納得できません。ついに「ワガママ指令発動」で自分好みのロッド「エクスプレション」のベイトモデルを作ってしまいました。自分がハマった揚げ句、自分のために「地域&対象魚限定モデル」(東北の根魚専用)を作る。コレ、もっともらしい理由ですが、釣り具メーカーとて企業です。ニーズも無く、売り先の見込みもナイままの見切り発車とは???

 
「軽量、高感度」で、粘りと強さを兼ね備えたEXGC-665.EXGC-706.EXGC-767が誕生した裏事情でした。お陰様で、最近はロックマニアも増え、品不足と嬉しい限りですが

 さて、毎年、気持ちいい明確なアタリとワクワクする粘り強いファイトで楽しませてくれる東北の根魚だが、やはり釣りには基本タックルと戦略があります。パターンを知っていれば「根魚との出会う確率」は高くなります。
 

「タックル」

シーネットに乗船すれば、ナニも言わなくても石幡船長は「ヒット率の高い根魚ポイント」へ船を進めて頂けますが、「あの藻際を狙って下さい」「ここはボトムを丹念に」「スローに誘って」のアドバイスだけは絶対に聞き漏らさないように!「耳をダンボ」にしましょう。

まず、ポイントの形状、水深、潮の動きで「タックルとリグ」を選び、情況にマッチした戦略を考えてキャスティング開始です。

 
ロッドはベイトタックルの場合、6〜7.6ftM.MH.H(5〜7パワー)のロックフッシュ専用ロッド(バスロッドでも可能)で、感度が良く、取り回しの良いモデルがベスト。スピニングでは7〜8.6ftL.ML.M(2〜4パワー)の専用ロッド(バス用、シーバス、サクラマスモデルも可能)が使いやすい。

 
リールはラインキャパシティー(使用ラインが100〜150m巻ける)があればOKですが、飛距離とドラグ性能の優れた高性能な中型モデルを選びましょう。

藻際、岩場の根掛かりを考え、ベイトタックルはウィードレス効果の高い「テキサスリグ」がベーシックで、シンカーは1/2〜1oz(14〜28g)、フックはバス用オフセットの太軸0/2~0/4サイズを使用します。また、音に敏感なアイナメ用にシンカーとフックの間にガラスビーズを入れることもあります。この場合のシンカーはブラス製がベスト。ラインは感度と根ズレ対策に12〜20lbフロロカーボンライン(PE2~3号、ファイヤーライン12~18lb)を使用。

 
比較的根掛かりの少ないシャローフラットやスレて臆病な根魚にはスピニングタックルを使用。ラインは6〜10lbフロロカーボンで、やはりウィードレス効果の高いテキサスリグが安心ですが、超スレ、激スレ状態ではジグヘッド(オープンフック)を使うこともあります。シンカー(ジグヘッドも…)1/4〜1/2ozと比較的軽めがお薦めで、フックは0/1~0/3が中心となります。

 ワームやグラブは3〜5インチ、カラーはリアクション系のパールやチャートルース、オレンジとナチュラル系のグリーン、ブラウン、ブラックを持参して、水色、天候、水深により使い分けるのが基本戦略ですが、もちろんその日の気分で選ぶのもいいでしょう。
 

最盛期のポイント、水深1〜3mのウィードエッジや壁撃ちは、ボート位置とポイントまでの距離を考え適正なタックルを選びことが大切です。ウィード際も壁撃ちもポイントに届かなければゲームとして成立(ラッキーバイトはあります)しません。

 
ただし届けばいいという単純なモノではなく、浅瀬でドボン、バッチャンは根魚を脅すだけで、ソフトにチャポンがベストなのです。シンカーはできる限り軽く、ベイトもスピニングもサミングコントロールでスピードダウンさせて優しく着水させましょう。

 
フォール(落とし込み)でアタリがくることが多く油断は禁物。従ってベールフリー(スピニングの場合)のままフォールするより、スプールのエッジに軽く指を当て沈下スピードのコントロール&ラインを張った状態を心がけると小さなアタリも取れ、ヒット率もグンとアップします。

「フッキングとランディング」

大物アイナメや40cmオーバーのベッコウはドカンと強烈な一撃のアタリが多く、この場合は反射的にビシッとフッキングすれば、ズズンと魚の重さが手に伝わります。

 
厄介なのはスレた大物と活性の低い中小型で、ココン、ククン、ばかりでフッキングしても空振り。待っても離してしまう場合で

 
フッキング率は下がりますが「聞きアワセ」が打開策です。ココンの後、ゆっくりロッドを立て、魚の重さを手に感じたらズバッとフッキング。まっ、それでも空振りする時はワームサイズを小さくするか、オープンフックのジグヘッドで根掛かり覚悟で攻めるのが対処法でしょう。

 
また、活性の高い時期のアイナメはワーム回収時に水面まで追いあげることもあり、最後の最後まで自分のワーム位置を確認し、追いが見えたらスローダウンさせフッキングに持ち込みましょう。ロックフィッシュの水面サイトゲームってナンか変ですが

 
岩の隙間に持ち込もうと必至の抵抗や藻の中に逃げ込むパワーは強く、これぞロックフィシュの醍醐味ですが、まんまと逃げ込まれてしまうと「根掛かり状態」で、ピクリとも動かなくなってしまいます。とにかくフッキング後は底から剥がすような気持ちで一気に巻き上げです。

 
粘り腰のアイナメもベッコウも障害物から離れたら、キャッチ率は90%で、あとはラインを弛ませず水面まで一定リズムで浮かせましょう。

 
中小型のランディングは抜き上げで大丈夫ですが、40cmオーバーはネットの方が安全&安心。船長もしくは同船者にお願いするのがいいでしょう。

   
 今回はごく一般的なロックゲームの基本変でしたが、ロックゲームは実に奥が深く、毎回、新たな発見があります。現在の基本テクニックが全てではないのです。自分も含めてですが、アングラーは一度釣ると「○○のひとつ覚え」に陥りがち。数匹ゲットして気持ちに余裕がある時は「非常識なリグ」「常識ハズレのタックル」「アンビリーバボーな戦略」も試してみましょう。きっと新パターン、新テクニックが生まれ、あなただけが「大物ゲッター」になれるかも?知れません。
 
次回は「松島のサラシと藻のシーバッシング」を予定しております。